ローンアイズスタジオジャパン 事例紹介|中秋節イベント「Mang Hội Trăng Trở Về」(2026年9月12日開催)

ドローンショー ベトナム事例:空港近接・悪天候下での運営と安全管理
ドローンショー ベトナム事例:空港近接・悪天候下での運営と安全管理

ローンアイズスタジオジャパンは、Loon Eyes Studioグループの日本法人です。本稿は、グループ本社が運営したドローンショー ベトナム事例として、空港近接・悪天候下での運営と安全管理を紹介します。

プロジェクト概要

項目 内容
イベント名 中秋節イベント「Mang Hội Trăng Trở Về」(月の祭りを取り戻そう)
開催日 2026年9月12日
会場 ホーチミン広場(ベトナム中部・ゲアン省ヴィン市)
運営会社 Loon Eyes Studio(ベトナム)
主催側ブランド WinMart、MAMA HY
機体数 【500】
主な課題 空港に近い会場での空域調整、雨を伴う荒天、開演直前のスケジュール変更

背景:ベトナムの中秋節とこのプロジェクト

中秋節(Tết Trung Thu)は、ベトナムで子どもと家族のために祝われる秋の祭りです。日本のお月見と同じく月にちなんだ行事ですが、ランタンを持って歩いたり、獅子舞を楽しんだりと、子どもが主役になる点が特徴です。

今回のイベントは、ベトナム大手スーパーマーケットチェーンのWinMartが複数の省・市で開催している中秋節イベントシリーズの一環です。ヴィンは、北部のトゥエンクアンに続く2か所目の開催地であり、同シリーズの中でヴィンでドローンショーが実施されたのはこれが初めてでした。グループ本社は、トゥエンクアンに続いてこの2か所目の運営を担当しました。

上演は「WinMartからゲアンの皆さまへ」というメッセージで始まり、クオイおじさんと月の女神(ハン)など、ベトナムの子どもたちに親しまれてきた中秋節のキャラクターが夜空に描かれました。ホー・チ・ミン主席(ベトナムで「バック・ホー」の愛称で親しまれる人物)が子どもたちの手を引く場面も含まれ、スポンサーブランドのロゴも演出の中に組み込まれました。

上演は「WinMartからゲアンの皆さまへ」というメッセージで始まり
上演は「WinMartからゲアンの皆さまへ」というメッセージで始まり
中秋節のキャラクターや、子どもたちの手を引くホー・チ・ミン主席、スポンサー企業のロゴが夜空に描かれました。
中秋節のキャラクターや、子どもたちの手を引くホー・チ・ミン主席、スポンサー企業のロゴが夜空に描かれました。

ただし、本稿の主題は演出内容ではありません。この案件で最も参考になるのは、会場の条件がもたらした運営上の課題と、その対応プロセスです。

課題:ベトナムでのドローンショー運営における空域と天候の制約

ヴィンの会場は、運営側にとって難易度の高い条件が二つ重なっていました。

課題① 空港近くでの飛行

離陸地点は空港から約8kmの距離にあり、民間航空機の飛行経路に近い位置でした。この距離では、離着陸する航空機が常に優先されます。そのためドローンは、いつでも運航を譲れる状態で飛行計画を組む必要がありました。飛行時間は、航空関係者と確認しながら1分単位で調整する必要がありました。

課題② 悪天候への対応

リハーサル期間から本番までの9月6日~12日は、ヴィンで雨を伴う荒天が続いた時期でした。ベトナム中部は、風向きが数分で変わり、雨が断続的に降る地域です。センチメートル単位の位置精度が求められるドローンにとって、厳しい環境です。

悪天候への対応

課題③ 開演直前のスケジュール変更

後述のとおり、離陸直前に航空機の緊急着陸に関する連絡が入り、予定していた時刻での離陸ができなくなりました。

対応プロセス:ドローンショーの安全管理を時系列で見る

事前準備

グループ本社チームは、次の三点を基本方針としました。

  1. 気象情報を継続的に確認する
  2. 航空関係者と直接やり取りする
  3. イベント主催者の進行表と、時刻ごとに同期を取る

当日の流れ

段階 状況 対応
① 準備完了 予定時刻に向けて準備を完了 【要確認:予定時刻】
② 緊急連絡 離陸直前、航空機の緊急着陸に関する連絡を受領 離陸を見合わせ、スケジュールを再調整
③ 情報更新 航空関係者から、関連する時間帯に離着陸の予定がないと確認 主催者と、実施可能な時刻を協議
④ 小雨 準備を再開したところで小雨が発生 空域が確認できても自動的に離陸とはせず、現場条件を再評価
⑤ 安全評価 フライトエンジニアとドローン管理担当が、天候の推移、機体の状態、関係者との連絡事項を確認 実施の可否を判断
⑥ 実施 条件が運用基準を満たすと判断 上演を実施【要確認:実際の離陸時刻】

判断の考え方

時刻の見直し(②③) 予定時刻を守ることを優先せず、最新情報を確認して、安全に実施できる時刻を改めて決める方針をとりました。確認が取れるまでは、当初の時間帯が使えるという前提を置きませんでした。

天候の再評価(④⑤) 空域の調整が済んでも、天候は独立した別の条件です。小雨が降り始めた段階で、機材の運用限界に照らして改めて評価しました。判断の根拠は「予定より遅れているかどうか」ではなく、「その時点の運用条件が基準を満たしているかどうか」です。

【要確認:判断に用いた具体的な基準(風速、降水の程度、GPS信号、バッテリー状態など)を記載できる場合は、ここに追記してください。数値があるほど説得力が増します】

関係者の役割分担

担当 役割
技術チーム 機材の状態と飛行条件の監視
ドローン管理担当 準備進捗の更新
主催者 当日プログラムの調整
関係各所 実施可能な時刻の確認

状況が変わるたびに、共有すべき情報と進行の調整が新たに発生します。そのため、情報共有を明確に行い、速やかに更新し、関係者間で方針を合意することが、運営の質を左右しました。

結果

悪条件の中でスケジュール調整と現場判断を重ね、上演は予定どおり実施されました。

【要確認:以下は可能な範囲でご記入ください。数値がない項目は削除し、曖昧な表現で埋めないことを推奨します】

  • 来場者数(推定):約32,000人
  • 機体数と、飛行中のトラブルの有無:500機(全500機が飛行を完了)
  • 実際の離陸時刻と、当初予定からの遅延時間:当初は20:00の予定、実際は21:40に離陸(約100分の遅延)
  • SNSでの反応:来場者による投稿のうち、反応の大きかったものを以下に掲載します。

主催者のWinMartは、トゥエンクアンに続いてヴィンでもグループ本社に運営を依頼しました。複数地域で開催されるシリーズでは、各会場の条件が異なります。引き続き依頼をいただいたことは、地域ごとの条件に合わせて品質を維持する運営体制に対する評価と受け止めています。

ベトナムでのドローンショー運営から得られた知見

人が多く集まる会場でのイベントでも、空域や天候といった運営上の制約は生じ得ます。本事例でグループ本社が現場で蓄積した運営の知見は、次の四点に整理できます。

  1. 開催地ごとに運営条件は異なる。 同じ演出でも、空域、天候、地形が変われば、必要な準備と判断が変わります。
  2. 空域調整は「事前の許可」だけでは終わらない。 当日の運航状況に応じた、リアルタイムの確認が必要です。
  3. 予備の時間枠と判断基準を、あらかじめ主催者と共有しておく。 変更が生じたときの合意形成が早くなります。
  4. 現地に判断できる担当者を置く。 本部への確認待ちでは、時間内に対応できない場面があります。

ローンアイズスタジオジャパンは、ベトナムで積み重ねてきた計画・演出・運営の経験を土台に、日本のイベント需要に対応しています。会場条件が厳しい案件でも、事前の調整と当日の判断を切り分けて整理し、主催者の皆様と共有しながら進めることを重視しています。

ローンアイズスタジオジャパン|日本のプロフェッショナルなドローンショー運営会社

ローンアイズスタジオジャパンは、日本でドローンショーを提供するプロフェッショナルなドローンショー運営会社です。Loon Eyes Studioグループがベトナムで積み重ねてきた計画・演出・運営の経験を活かし、日本のイベント向けにドローンショーをご提案します。

ドローンショーの運営経験と柔軟な状況対応

Loon Eyes Studioグループは、数百機規模から10,500機規模(ギネス世界記録認定)まで、さまざまな規模のドローンショーを運営してきました。

本事例のように、空港に近い会場、悪天候、開演直前のスケジュール変更といった状況でも、関係各所と確認を重ね、条件が基準を満たしていることを確かめたうえで実施する方針です。ローンアイズスタジオジャパンは、この運営経験と判断の進め方を日本のイベントにも活かします。

技術と制作体制

  • 高精度な位置制御: RTK測位を備えたドローンシステムで、安定した隊形を実現します。
  • 企画から運営まで一貫対応: コンセプト設計、演出、3Dシミュレーション、リハーサル、当日の運営までをまとめて担当します。
  • 日本語での相談窓口: 日本のお客様からのご相談には、日本の窓口が対応します。

「日本のドローンショー会社について、さらに詳しく調べてください。」

お問い合わせ

日本でのドローンショーの開催をご検討の方は、お気軽にご相談ください。会場条件や空域に関するご質問にも対応いたします。